瀬戸内国際芸術祭 小豆島 宝船

平成22年8月29日
ガイドさんはスウ・ドーホーの作品の説明や土渕海峡の紹介もしてくれました。土渕海峡は小さな川のようであっという間に通りすぎました。
小豆島国際ホテル前で降りる。湾の中に豊福亮の「宝船」が係留してある。

今日は風が強い為航行はできないとある。
入場のスタンプを押してもらおうと係員の所に行くと、私の顔を見るなり「昨日モリマリに行っていませんでした?行ってましたよね!あれで光っていたんだって。緑に見えましたよね。あれが光っていたんです。夜に行くともっと幻想的に光っているのがわかるらしいよ」と教えてくれた。確かに長角い眼鏡をかけた若者の顔に見覚えある。二人とも「やったね、見えたんだ」と喜びあいました。よく教えてくれてありがとう。

モリマリの写真は⇒http://d.hatena.ne.jp/yo3519/20100911
宝船にはやはり若者が手助けして、乗り込むことができた。
天井も壁も細かい金色の細工物でうめられている。



本当ならこの舟で湾内を航行できるのですが、今日はシケで舟も揺れている。
でも今日のシケは「豆シケ」だと船長のおじいさんが教えてくれた。私が昨日豊島の人から聞いた「やまじ風」の話をすると、「よう知っとるの」と話がはずんだ。「いつもはこの湾内は鏡のように凪いでいる。今日はやまじ風が強くて豆シケだ。本当のシケはこんなじゃない、こんな舟なんか怖がって人が立って動いたりするとすぐにひっくり返る。」とおじいさんが言うと、後ろからかわいい声で「真ん中に座っていればいい?」と言う。5歳くらいの男の子がにじるように動いて舟の真ん中に移動している。「おおそこでええ座ってろ。じゃがこれくらいの風では舟は転げんから。安心しろ」とおじいさんが笑いかける。