四国遍路(三十五番清瀧寺)

yo35192005-04-08

    • 四国遍路(平成17年3月22日)

写真:三十五番清瀧寺と薬師如来

3月22日は朝から雨。肌寒い。外が暗かったせいか7時すぎに眼がさめた。8時のバスに乗る予定にしているのであわてた。とりあえず朝の誰もいない湯に入ってようやく眼を覚ます。着替えも用意して、すぐ朝食の席に着く。係りの人が愛想よく話し掛けてくるけど、私は早く食事をすませてしまいたいのに。バス停が近いのでなんとか予定のバスに乗れた。
バスの運転手さんに尋ねて、本町通りで降りてバイパスに沿って歩いて行く。それが一番わかりやすいだろうとの事でした。「四国のみち」の標識に従って歩いて行く。坂の山道にかかる、あふれた水が川のように道を下っていく。靴に水がしみ込んでソックスも濡れてきた。山のお寺に参る時は本当に雨の時が多い。
1時間ほど歩いて仁王門に着く。見上げると天井に見事な龍の絵が描いてある。そこから急な石段が続いている。登りつめるとおおきな薬師如来の像がみえてくる。この像の台座の中は戒壇巡りができるようになっている。帰りにお参りしたけど、真っ暗な中人一人通るのも難しいような狭い通路がだんだんに下っていって、出れるのかしらと心細くなった頃にお燈明の明かりが見えてきて、本当に救われた心境でした。ほっとしたところで出口です。
薬師如来像に後ろ一段高くなったところに本堂と大師堂が並んでいる。薬師如来の後ろに桜の花が咲いているとみたが、「ヒゴウメ」と表示があった。観音堂の近くに八重桜が咲いていた。雨のせいか境内はひっそりとして幽玄なもやの中で静まりおもむきがあった。寺の奥の山は「入らずの森」になっていて、平城天皇の皇子の高岳親王の逆修塔が建っている。仏門に入って真如と称し、唐に渡る前にこの寺に滞在して逆修塔を建てたのだそうです。