京都京セラ美術館「ルーブル美術館 愛を描く」

8月16日 京都京セラ美術館「ルーブル美術館 愛を描く」 

                                                                   一部AIによる作品解説があります
この展覧会では、キリスト教の絵画からオランダの風俗画、

19世紀フランスの牧歌的恋愛とロマン主義の悲劇まで、

さまざまな時代や地域の愛の表現が見られます。

 

PROLOGUE 愛の発明:
古代から現代までの愛の表現について、美術作品を通して紹介したいと思います。
愛とは何でしょうか?人間の心に生まれる不思議な感情であり、神の恵みであり、
時には苦しみや悲劇をもたらすものでもあります。
愛は、文化や時代によってさまざまな形で描かれてきました。
ギリシア・ローマとキリスト教という大きな二つの文化における愛の起源の象徴的な表現は
エロス(性愛・恋愛)です。


この愛を司る神は、ギリシア神話ではエロス、ローマ神話ではキューピッド、
または愛を意味するアモル(Amor)の名で呼ばれました。


誰かに恋焦がれる不思議な感情は、愛の神の矢で心臓を射抜かれた時に生まれると考えられたのです。
        フランソワ・ブーシェの《アモルの標的》



CHAPTER1 愛の神のもとに ー 古代神話における欲望を描く
ギリシアローマ神話の愛は、
相手の全てを自分のものにしたいという強烈な欲望と一体となっています。
神話では、愛の神の矢で射られた者は、

その直後に目にした誰かに激しい恋心を抱きます。
    ヴァトーの《ニンフとサテュロス
この絵画では、サテュロス(半人半獣)が森で出会ったニンフ(女神)に一目惚れして追いかけています。ニンフは驚いて逃げますが、サテュロスはあきらめません。
この場面は、オウィディウスの『変身物語』から取られていますが、
ヴァトーはそれを優美で華やかな風景画に仕上げました。
この作品は、18世紀フランスの貴族たちが好んだ田園的な恋愛物語を象徴しています。


CHAPTER2 キリスト教の神のもとに
聖母マリアと幼子イエスをモチーフとする「聖母子」母性愛や家族愛の象徴
    例としてラファエロの《システィーナの聖母》:展示はありません。
この絵画では、マリアがイエスを抱きかかえていますが、
その表情は幸せと不安が入り混じっています。
この作品は、神の愛と人間の苦しみというキリスト教のテーマを表現しています。


CHAPTER3 人間のもとに ー 誘惑の時代
さまざまな男女の人間味あふれる愛の諸相が描かれました
当時の社会では、性愛はタブーとされることも多く、

直接的に描くことはできませんでした。
そこで、芸術家たちは、象徴的な身振りやモチーフを駆使して、

性愛の寓意を巧みにしのばせました。
    ホーホストラーテンの《部屋履き》
若い女性の部屋履き(スリッパ)がありますが、

これは彼女が恋人のもとに急いだことを暗示しています


また、悦楽にも暴力にも通じうる性愛という、

最も繊細で複雑なテーマにも光が当てられています。
    フラゴナールの《かんぬき》



男性が戸にかんぬきをかけていますが、

この劇的なポーズは二人の関係にミステリアスな秘密があることを示しています。

(かんぬき閂に男性器の意味もあると解説にありましたが?)

 

CHAPTER4 19世紀フランスの牧歌的恋愛とロマン主義の悲劇
18世紀末から19世紀初めには、自然のなかで純朴な若者たちが愛を育むという
センチメンタルな牧歌的恋愛物語が流行します。
     フランソワ・ジェラールの傑作《アモルとプシュケ》



思春期の若者特有の両性具有的な身体は、
新古典主義の絵画のなかで、しばしば男性裸体の理想美の表現と結びつけられました。
    クロード=マリー・デュビュッフの《アポロンとキュパリッソス》



成熟の途上にある羊飼いの美青年エンデュミオンを主題にした
    ジロデのエスキース



ロマン主義の特徴である破滅的な愛のテーマが見いだされます。
普遍性や理性よりも、個人の主観や感情を重視したロマン主義の芸術家たちは、
ピュアで情熱的な、しかし許されない愛で結ばれた恋人たちが不幸な終わりを迎える物語に魅了されました。
    アリ・シェフェールの作品:ダンテに着想を得た悲劇の愛

 

この展覧会は、愛という普遍的なテーマを多角的に探求することで、
人間の感情や欲望について考えさせてくれます。

 

付録:「血系図」のブログを新しく始めました。

あまりにも専門的なので、 「私の城攻め」もそちらに移ります。

岡山藩の歴史は 「尾道ゆったり歩き記」より転記します

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