平成21年5月2日

次のお寺は山の中腹にあり、歩きで100分ほどかかる。板野の町の小さな商店街をぬけて20分ほども歩けば、岡上神社の大クスが見えてくる。根回り25mという巨木です。若葉の緑が眼に鮮やかです。

ここまで来て、次のお寺は順番どおり四番に行くか(そうすると私の脚では次の五番に5時までに入れそうにない)先に五番に行けば(なんとか5時までに四番に着けるかも)と悩みました。今なら五番を先に行けると思い、遍路道を外れて県道に出て歩いていました。
車が止まり、「どこまで行かれますか?」と尋ねられた。「先に五番に行かなければ5時までに四番にお参りできないかも」とお話しする。車の中のお坊さんがでは送りましょうと乗せてくださいました。
お坊さんは三番の近くのお寺の人で、四番の方には用がないのにわざわざ送ってくださったのです。
お話をしていると意外な接点がみえてきました。
お坊さん「どちらからいらしたのですか?」
私「尾道から広島県の」「ああ尾道、ぼくは福山から修行にきてるんです」
お坊さん「先達と一緒の歩き遍路はしたことがありますか?」
私「私は歩くのが遅いので、付いていけそうもないので、一人でゆっくり廻っています。友達が先達さんと一緒の歩き遍路に参加したんですが、先達さんが歩くのが早すぎて付いていけない人がたくさんでて、集まる人数が少なくなって途中で中止になった話を聞いたこともあります。」
お坊さん「その人は私の弟子かもしれませんね。もう少しゆっくり歩けと言ってるんだが」
私「友人は福山から出発したんです・・・笑」