鴨の湯

平成21年5月3日
十一番を出た所で、前にも道を尋ねられた老年のご夫婦の遍路さんから、また駅までの道を尋ねられた。途中まで一緒に行きましょうと、田圃の道を歩く。道を間違ったようだけど、見覚えのある団地の建物を目指して歩いていたら、大きな道に出て、地図を見れば、ここを真直ぐ行けば駅に出れそうです。
私は「鴨の湯」に行くので、途中で別れる。
「鴨の湯」の自動券売機でチケットを買おうとしていたら、奥から番台係りの女の人が飛んできて、「歩き遍路さんはここの特別料金360円ですよ」と教えてくれた。私は知らずに普通の大人料金のボタンを押そうとしていたのです。
温泉に浸かって、ゆったりと脚の疲れを癒す。
湯から上がって、列車の時間を確認すると、まだ1時間弱間がある。休憩所にいた近所の女の人に食事のできる所を教えてもらった。ゆっくり食事をしても列車には間に合うだろう。
国道に向かう帰り道で、ようやく例の”ようこその若いお遍路さん”とすれ違う。疲れた顔をしている。道にでも迷ったのか?先に食事をすませたのか?めちゃくちゃ早く目的地に着く極意の一つは道に迷わない事。
国道に出て、「鴨の湯」で教えてもらった店の場所を尋ねた中年のご夫婦は、駅に行くのを確認すると、二人で話し合って「ひさご」がいいと、美味しい店を教えてくれた。そして散歩がてらと店の前まで送ってくれた。
「ひさご」で玉子丼を注文したけど、時計を確認するとそんなにゆっくりもしていられない時間だった。あわてて持ち帰えれるように巻き寿司に替えてもらった。親父さんはいやな顔もせず、手際よく寿司を巻いてくれた。寿司のカウンターを見て、そういえば前回もここで夕食をとったと思い出しました。
鴨島駅前の「のんきなとうさん」

徳島まで帰り、今晩泊まるホテルを捜す。だいたいの位置はわかるが、若い女性の二人づれがいたので、場所を尋ねる。私達もホテルを捜していると、持っている地図で捜してくれた。聞くと旅行客で、「明日から私達もお遍路にでるつもり」と言う。普通のなりでてっきり地元の人と思っていた人から、そうきいて私は「若い女の人が?・・・今お遍路がブーム??」と昨日も若い女性のお遍路さんが多かったので思いました。
徳島の夜景

ホテルは朝食付き。簡単にミルクパンと卵だけだったが、珈琲が美味しかった。