今「隆慶一郎」に夢中。

今「隆慶一郎」に夢中。図書館から「隆慶一郎全集」を借りて読んでいますが、二段組に小さな活字で厚さ5,6cmもある読み応えのある本ばかりで、目がしょぼしょぼしてくるにもかかわらず、やめられません。
捨て童子・松平忠輝」から読み始め、独特の歴史感と登場人物の清清しさに心奪われ
吉原御免状」「かくれさと苦界行」で吉原が実は江戸時代の公界だったことに目からうろこ
一夢庵風流記」で前田慶次郎の劇画調ながらかっこよさにあこがれ
鬼麿斬人剣」「柳生非情剣 」「柳生刺客状」「駆込寺陰始末」「風の呪殺陣」と剣のすごさを見
現在「影武者徳川家康」を読んでいるところです。
隆慶一郎の独特の歴史感でどこまで信じていいのかわからないけど(どうせ歴史は時の施政者によって都合のいいようにゆがめられていますので)この前訪れた熊本城の城主加藤清正は秀忠に暗殺されたことになっています。

そばのイチョウの木は清正が死ぬ時に天守閣と高さとイチョウが同じ高さになると異変がおこると遺言し、同じ高さになった西南戦争の時に天守閣は焼け落ちたと言われています。
絢爛豪華な「昭君の間」も大阪城から助け出した豊臣秀頼を将軍として迎える為に用意したものとか。

見知らぬ海へ影武者徳川家康見知らぬ海へあこがれをもっていたようですが・・・著者の急逝により中断。
遅くにきた読者のため「隆慶一郎」の著書が読めるのはあとわずか数冊とわかっているのが残念。