四国遍路(岩屋寺)

yo35192006-10-06

平成18年9月22日:45番岩屋寺

写真:岩陰に添うような岩屋寺本堂

44番から岩屋寺までは標準で3時間半、山道を歩く場合は私は標準の1.5倍はかかる。5時の納経の門限まであと3時間ちょっとしかない。今日は間に合わないかな〜明日早起きで岩屋寺に7時前に着いてなければバスの時間に間に合わないな〜と思いながら、山道の遍路道を急いでいた。
標識があり、今夜の宿泊所の古岩屋荘と岩屋寺への分かれ道、岩屋寺まで2.9kと表示がある。2.9kなら私の足でも1時間でいけるかなと思う。まだ5時までに1時間はある。岩屋寺への道を選ぶ。
間違ってしまった。八丁坂の急な登り、大きな倒木が前をふさいでいる尾根づたい、ごろごろ岩のくだり道。行けども行けども深い山の中。私が山歩きでも疲れないのは休憩を取りながらゆっくりと行くから、でも今回は門限があるので休憩も取れない。
せり割行場に着いた。真っ赤な不動明王のお堂が二つに割れた岩山のふところに抱かれている。うす暗闇のなかで、不動明王は暗い炎のようです。ようやくお寺の鐘の音がご〜んと聞こえた。もう少しと思うのに、ごろごろの石の下り坂で足元が危なかしく急げない。そのうち時報を知らせる音楽が聞こえてきて5時の門限がきたらしい、間に合わなかった。それでも急がなければ閉め出されるかもしれない。
当然納経所はもう閉まっていた。それでもとりあえずお参りをした。本堂に納め札を入れようと階段を上がろうとしたら、脚がつって動けなくなった。脚がつるなど初めて。しばらく我慢していたらまた動けるようになった。また納経所に行くと、ちょうど御内儀さんが納経所を閉めているところだった。お願いして納経させてもらう。もう時間過ぎだけど言いながら、御内儀さんは納経してくださった。それに「歩き遍路さんだけに」といってジュース缶とクッキーのお接待まで。助かりました。宿までまだ1時間も歩かないといけない。