四国遍路(平成16年2月21日)

yo35192004-07-19

    • 四国遍路(平成16年2月21日)

写真:夕暮れの土佐湾

二十五番には5時までに着けないので、予約をしているビジネスホテルまで歩きます。
遍路道ではなく海沿いの遊歩道を行きました。夕日が土佐湾に沈むのを見ながら、道を探しながら、でも必ず目的地には着くという確信はありました。
「旅館 竹の井」は耳崎の大きな道沿いですぐ見つかりました。玄関で声をかけても、誰も出てこない。旅館の前にたたずんでいた老人が「留守かな・・・」と声をかけてくれました。旅館から出てきた宿泊人と何か禅問答のような話をしていましたので、先達さん(遍路の先頭にたって導いてくれる人)かもしれません。夕食を頼んでなかったので、先に食事をしてくるというと、「初音」という釜飯屋を教えてくれました。
室戸港まで出て、「初音」で美味しい釜飯定食を食べてから、私はガイドブックを確認して、「ビジネスホテル 竹の井」があり、それが室戸港の近くにあるのに気がつきました。「旅館 竹の井」は間違いだったのです。
「ビジネスホテル 竹の井」は民宿より古ぼけた二階屋で、年取った夫婦が管理していて、しかもおばあちゃんのほうは脚を傷めて、「何のできんようになってしもうて」と申し訳なさそうに言い訳を繰り返す。
夜半からすごい雨音で、昼間がまんにがまんをしていたのが、堰を切ったような豪雨でした。朝まで眠れなかった。